まだフレッツISDNしか常時接続手段のなかった実家でW05Kを試した。2年縛りということで、Linuxで動くのか、スピードは出るのか、安定して接続できるのか。。など最初は不安だらけだった。
PCカードスロットのついたノートPCのHDDが不調のため、今回はFedora 8のLive CDで起動させて接続することにした。
W05Kはモデムとして認識される。wvdialconf を実行すると、以下のような /etc/wvdial.conf が生成されるので、Phone にPacketWINの番号を入れ、Username と Password へISPの接続情報を入力する。今回試したPCでは /dev/ttyS0 として認識された。
[Dialer Defaults] Init2 = ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2 Modem Type = Analog Modem ; Phone = <Target Phone Number> ISDN = 0 ; Username = <Your Login Name> Init1 = ATZ ; Password = <Your Password> Modem = /dev/ttyS0 Baud = 115200
あとは wvdial を実行すると無事に接続ができた。思ったより簡単。タイミング(?)によっては wvdialconf でモデムが認識されないようなこともあったが、上記の wvdial.conf を使用すれば接続は可能だった。CFカードスロットに挿入しても同じように認識されて使うことができた。
続いて、iptablesと echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward の組み合わせでこのノートPCをルータのようにすることにした。これで他のPCもW05Kでの接続が可能になる。
気づいた点をいくつか。接続場所はauの携帯電話が良好に使用でき、下り2.4Mbpsに対応した地域。
- 他のPCで使っているLinux環境のパッケージのアップデートのため、日中に200MBほどのダウンロードに2時間強。すんなりダウンロードできたわけではない。ダウンロード中、速度は安定しない。800kbps以上出たと思えば、急にフレッツISDN以下の速度になることもある。30MBほどダウンロードできたところで全く接続できなくなり、切断後に再接続。その後も2kbps(250B/秒)くらいまで速度が落ちてしまったことがあったので、このときも再接続。長時間帯域を占有するような使用は制限されるような気がする。
- 遅くなったとしてもずっと遅いのではなく、しばらくすると再び速くなる。回線の混み具合によるものかもしれない。
- 時間帯によってはwgetで数MB程度のファイルをダウンロードしようとしても、途中で止まってしまうことがある。切断されたわけではなく、いったんwgetを終了して再度挑戦すると再開はできる。
- 大きなサイズの画像が多数貼り付けられているようなウエブページも同様に制限されることがある。
- 早朝はとても快適。安定して速度が出るような気がする。
- 極端に速度が落ちてしまうこともあるので、場合によっては遅いながらも安定して接続できるフレッツISDNのほうがよいかもしれない。
- 何度接続しなおしても割り当てられるIPアドレスが同じだった。これは使っているISPに依存するかもしれないし、地域にもよるのかもしれない。今後も同じIPアドレスが割り当てられるとすれば、
リモートのサーバのメンテナンスに都合がよい。セキュリティポリシ上、ここでISP名は公開できないけれど。。 - 割り当てられたIPアドレスを一時的にリモートのサーバでアクセス許可し、SSHで接続してみたところ、とても使いにくい。理由は、若干の遅延が発生するが、その遅延が一定ではないため。入力ミスもしくは反応がないのかと思ってしまい、ついついキーを何度も入力してしまう。その結果、余計にキーを入力したことになってしまう。試しにキーボードの特定のキーを数秒間押しっぱなしで文字を入力してみると、ばらつきがあるのがよくわかる。
という具合に、私はモバイル環境で使うわけではなく、フレッツISDNを置き換えることができるかを検討するようなことになってしまったので、ここで書いていることについてはかなり偏りがある。。結果としてはウエブページを閲覧する程度であればフレッツISDNより快適。しかし、速度が極端に落ちたり、ダウンロードが止まってしまうことやSSHでの接続を考えると、まだフレッツISDNを解約しようとは思わない。遅いながらもISDNの方が確実というか安定性や信頼性が遙かに高く感じた。
以下は午前7時の国内のあるホストへのping結果。これは良好な結果なので、時間帯によってはこの10倍くらい遅くなることもある。
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 8999ms rtt min/avg/max/mdev = 169.966/196.636/230.828/19.309 ms
Live CDでルータっぽく使う場合は、次回の起動時に備えて、接続設定、LAN側のIPアドレス割り当て、ファイアウォール、IPマスカレードの設定などを一発で行えるようなシェルスクリプトを用意してUSBメモリなどに入れておくと非常に便利。
2008-01-24 追記。先日、約2週間ぶりに接続してみたところ、割り当てられるIPアドレスは前回と違うものになった。また、別のISPに変更して接続したところ、随分と快適になった。不安定なのがまさかISPの問題だったとは。。しかし、大きなファイルをダウンロードしようとして制限がかかるのは同じ(これはISPの問題ではないので)。セキュリティポリシ上、どのISPからどのISPに変更したのかはここでは書けないけれど。。。
- Posted at 2008-01-02 10:03:49
- pc
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