現在使用している 4U と 2U のラックマウントサーバは自分でパーツを集めて組み立てたものです。特に安定性、冷却、パーツの品質、見た目の美しさにこだわりました。ここではそれらを簡単に紹介します。なお、セキュリティポリシ上、用途は公開できません (ちなみに、このサイトは共用レンタルサーバを使用しています) 。
- 過去にサーバ内部の写真を公開していましたが、セキュリティポリシ上、現在は公開していません。
- セキュリティポリシ上、コンピュータに付けている名前 (ホスト名) を公開することはできませんので、「マシン 1」「マシン 2」... のように紹介します。同様の理由で、各コンピュータの用途、使用パーツの型番は公開しないことにしています。
- 美的感覚には個人差があると思います。私には「美しい」と感じても、そうでない方もいると思います。
各マシン共通のこだわり
- 静音性重視。
- 性能よりも省電力。
- 白くてシンプルでフラットな外観。
常時稼働だからこそ省電力
サーバなので基本的に電源は切りません。できる限り連続稼働を目指しているくらいです。そうなると気になるのは電気代です。そこで、性能を重視するマシンには、モバイル向け CPU やそれに対応したマザーボードを選んでいます。一方、さほど性能を重視しないマシンは非常に枯れた構成となりました。
HDD の冷却
ファンで効率よく HDD を冷却できるよう、簡単な加工で HDD 収納位置を変更しています。
古いビデオカードもしくはオンボードで十分
サーバとして使うのであれば、ビデオの性能にこだわる必要はありません。 5 年以上前に出回っていたような古いもので十分です。最近のビデオカードは能力が上がっている分、消費電力や発熱量も増えています。ゲームや高度な画像処理をしないのであれば、その程度で十分なのです。なお、ビデオ機能がマザーボードに内蔵の場合はそれを使っています。
マシン 1
スタイリッシュな 4U ケース
SVEC の 4U ケース FD7130-XP を採用しています。出荷時期によって標準搭載の電源は異なるようです。このケースに付属していた電源は、温度によってファンの回転数が変化するもので、少々うるさく感じたため、 Seasonic の静音電源に交換してあります。
モバイル向け CPU と組み込み向けマザーボード
モバイル向け CPU の採用により、消費電力を抑えています。しかも、非常に高速です。さらに、マザーボードは信頼性の高い産業用の組み込み向け製品を選びました。
テープドライブ
個人的に、サーバのバックアップといえばテープというイメージがあります。 DAT72 ドライブを取り付けています。
HDD を効率よく冷却するには
FD7130-XP の 3.5 インチシャドウベイはケース前面の中央になります。一方、前面の吸入ファンは右側 (正面から見ると左側) にあります。つまり、 HDD に風は当たらないのです。吸入ファンの風で HDD を冷却できるケースが多い中、これはあまりにも非効率です。そこで、ステイに新たなねじ穴を追加し、シャドウベイの位置を変更しています。
マシン 2
非常に枯れたパーツで構成
枯れた=古い=低性能となってしまいますが、用途によってはこれでも十分です。下手に最新のパーツで組むよりは消費電力を大幅に抑えることができる上、大きなトラブルに遭遇することもなく、安心して使うことができます。
マシン 3
2U のケース
ケースは SVEC FD7132-XP3。 FD7130-XP と同じフラットなデザインです。
モバイル向け CPU と組み込み向けマザーボード
省電力と信頼性を考慮して、こちらもモバイル向け CPU と産業用組み込み向けマザーボードを採用すしました。アイドル時の消費電力は約 30W です。
2U の電源は爆音だったので…
付属の電源のファンはとても強力で、かなりの騒音になります。そこで、別の 2U 電源 (Seasonic SS-400H2U) も試してのですが、結局失敗に終わりました。
現在は一般の PC 用電源を外付け状態で使用することで、非常に静かになりました。